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考古学博物館

収蔵品

 

海中遺跡物

アレクサンドリアのカイト・ベイ城塞沖での発掘調査と東湾の宮殿の一部と思われる遺跡の発見という結果を受け、1996年、エジプト考古学会最高評議会に水中考古学という新たな分野が設立されました。

1962年、地中海の海底から巨大なイシス・ファリアの像の引揚げられたことはひじょうに意義深いことでした。1933年にもアブ・キール湾での発見が記録されています。この博物館でも、アレクサンドリアの東湾とアブ・キール湾から引揚げられた遺物の数点を展示しています。

 
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頭部が欠落した女性像(おそらくイシス女神)。左足を前に出した姿勢のポーズをとっています。透ける衣装をまとい身体の線の美しさを際立たせています。右の胸元に衣の結び目があります。右腕が身体にそってのびていますが、手首から先の部分は消失しています。両足首も同じく消失しています。

イシス神は古代エジプトの宗教ではたいへん重要な存在のひとつです。イシスは愛の女神で、妻と母がもつ献身のシンボルです。また出産の女神でもあり母と子どもの守護神でもあります。イシス神はエジプト全土で崇められ、イシス神の信仰はヨーロッパのあちこちにも広がりました。他の女神と同一視されることもありました。

 

大きさ: 高さ152.5cm 幅48cm
厚み: 34cm
材 質: 黒の玄武岩
年代・時代: プトレマイオス朝時代
出土地: アブ・キール湾(アレクサンドリア)

 

 


 
 

セラピス神の頭部。上部分にはカラトス(頭にのせて運ぶ果物かご)を取りつけるための穴があります。両目は眼孔が開いているだけで、かつてはそこには眼球がはめこまれていたと思われます。顔の造作は磨耗し、額にかかる独特の5本の巻き毛は失われています。

セラピス神はエジプトとギリシアの宗教的概念の融合で、アレクサンドリアにその根源があります。セラピス神への崇拝を始めたとされるのはプトレマイオスⅠ世で『セラペウム』と呼ばれる最初の神殿を建てました。セラピス神への信仰は広くローマ時代に引き継がれ、その神殿もローマ帝国全土に広まっていきました。

セラピス神は、しばしばエジプトやギリシアの別の神々と結び付くことがありました。セラピスとゼウス、セラピスとヘリウス、セラピスとアメンというような融合です。セラピス神の像は、面長な顔、巻毛のあごひげ、ピンとはねた立派な口ひげ、額にかかる5本の絡んだ巻毛が特徴です。またセラピス神につきものの豊饒のシンボル、カラトスを頭上に戴いています。

 

大きさ: 高さ57 cm 幅35cm
材 質: 白大理石
時 代: プトレマイオス朝時代
出土地: アブ・キール湾(アレクサンドリア)