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セラピス神の頭部。上部分にはカラトス(頭にのせて運ぶ果物かご)を取りつけるための穴があります。両目は眼孔が開いているだけで、かつてはそこには眼球がはめこまれていたと思われます。顔の造作は磨耗し、額にかかる独特の5本の巻き毛は失われています。
セラピス神はエジプトとギリシアの宗教的概念の融合で、アレクサンドリアにその根源があります。セラピス神への崇拝を始めたとされるのはプトレマイオスⅠ世で『セラペウム』と呼ばれる最初の神殿を建てました。セラピス神への信仰は広くローマ時代に引き継がれ、その神殿もローマ帝国全土に広まっていきました。
セラピス神は、しばしばエジプトやギリシアの別の神々と結び付くことがありました。セラピスとゼウス、セラピスとヘリウス、セラピスとアメンというような融合です。セラピス神の像は、面長な顔、巻毛のあごひげ、ピンとはねた立派な口ひげ、額にかかる5本の絡んだ巻毛が特徴です。またセラピス神につきものの豊饒のシンボル、カラトスを頭上に戴いています。
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