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モザイク画の断片。特に古代ギリシア時代のプトレマイオス朝の宮殿に制作されたものであるだけに、当時のアレクサンドリアのモザイク工芸技術の芸術的水準の高さを証明するものです。
絵柄が円の中心に描かれており、横向きに倒れたブロンズのギリシアの壷(アスコス)の傍らに座っている一匹の犬が表現された珍しいものです。場面の細部やブロンズのもつ金属的な光沢が、芸術的なすばらしい技術によって創り出されています。犬もその特徴を写実的に精緻な細部まで表現されています。「オーパス・ヴァーミキュラム」と称されるスタイルです。
「モザイク」の語源はギリシア語にあります。ガラスや石や色のついた素材の細かく砕いた小片をしっくいやセメントに並べ合わせて制作する装飾のことを表わしています。装飾のモチーフには図案化された模様、花、動物、人物があります。地中海地域に出現した芸術です。 |